面白いです。
僕は昔から世間一般のヒトと嗜好の差があるようで、視聴率は振るわない様子です。
でも、これは推測ですが、『気に入っている人はとことん気に入る』そういう類のドラマじゃないかと思います。ついてこれない視聴者は置いてく、その位の勢いがある。
ドラマはそのくらいじゃないと、深みはでないものです。
僕は日本史弱いので、ネットで調べて補いながら毎週楽しんでいますが、そのひと手間を掛けるかどうかで感想は変わってくる気がします。そういうのがメンドイと思う人には合わないかもしれないです。
ドラマはそのくらいじゃないと、深みはでないものです。
僕は日本史弱いので、ネットで調べて補いながら毎週楽しんでいますが、そのひと手間を掛けるかどうかで感想は変わってくる気がします。そういうのがメンドイと思う人には合わないかもしれないです。
そこで、僕の視点でどの辺りが面白いと感じているかを書き留めておきたい。
(あくまで僕の視点で、他のひとの視点は他の人にまかせる)
- 平安時代末期の武家社会の誕生
「公家の政」⇒「武家の政治」へ時代が動いています。
平氏と源氏。二つの武家。平清盛と源義朝を中心に物語が進みますが、その父親の世代(平忠盛)や息子の世代(源頼朝)の長い時代を経て、じわりじわりと武士の世の中を築いていることがよく分かります。
個人的には、義経の話は有名だし漫画とかでも楽しんでいますが、その父親や祖父の世代の話を知る機会が少なかったので、この機会に学んでいます。 - 『悪役』清盛を主役にした成長の物語
「清盛」が小説や漫画に出てくる時って大体悪役です。主人公は源義経の話が多く出回っていますので、そうなると当然、平清盛は悪役に収まるしか無い。判官びいきの義経中心の話が多い現状で、あえて「平清盛」にスポットを当てるのが、新鮮でした。
若い頃の清盛は結構いい年まで、ガキっぽく落ち着かない感じで結構イライラしたものです。(忠盛を演じる中井貴一が頑張ってた)
が平家の棟梁になり、保元の乱の結果叔父の忠正の首を刎ねてから、風格が漂ってきた。
で、先週の息子の婚礼の場面で、土壇場で結婚を渋る婿に、、
「おまえの考えはようわかった。ただおまえの戯言につきおうてる暇はない。さっさと婚礼を済ませ、子でももうけよ」と言って息子・重盛を投げ飛ばす。
で、嫁・経子には「ご無礼仕りました、かように不束な倅でございますが、末永くよろしくお願い申し上げます」と頭を下げる。
怒るでもなく、説得するわけでもなく、淡々とコトを処理する。
この辺の風格が、平氏の棟梁として親父の言動に似てきたね。肝が座ってる。
(つか、ついこないだまで逆の立場だったのに・・・) - 12世紀を忠実に描こうとしている(努力が見られる)平安時代末期とか、なかなか想像しがたいです。関ヶ原の合戦が400年前として、更に400年以上も昔の話。平成の人々が時代劇で想像するのが、大体は江戸時代かその前の戦国時代かと思うますが、もっともっと昔の話。江戸時代の人々だって、昔話として琵琶法師の「平家物語」を聞いていたと思う。
そんな昔話なのにどっかの知事が「画面が汚い」とか「華がない」とかクレーム入れたそうだけど、そりゃあそうだろう。800年以上前の、下々の民の生活に華があったらちょっとご都合主義でしょ。 - 松山ケンイチと玉木宏
この2人。平清盛と源義朝の切磋琢磨してる感じがイイですね。
松山ケンイチの演技って今まで余り観たことなかったですが、いい俳優ですね。
成長する清盛の姿を上手く表現してる。玉木がいい俳優なのは知ってた。
この二人だんだんと官職に差が出てきたのが、ちょっと辛いな。
来週は「平治の乱・前夜」とのことでもうそんな事も言ってられないですけどね。
でも現代に生きる我々は最終的な勝者が息子の頼朝になる、ってことを知っているんだけども。清盛と頼朝の対面シーンも見逃せない!
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