2013年7月31日水曜日

今日は船橋の花火大会


船橋の花火大会は毎年、7月の最終週の水曜に行われます。

平日なので、遠くからの来場客はそれほど多くないと思いますが、船橋市民は多く集まり盛り上がります。会場は僕の家のすぐ近所なので、仕事の残業がなければ毎年見て楽しんでいます。
広い駐車場なども来場客のスペースとして開放されるので、わりとゆったり楽しめるのがオススメポイントです。

ことしの7月は、まあ色々ありました。
いつもならば、ツール・ド・フランスに夢中になるところですが、今年は1stステージだけ観て翌日から入院、7月1日に手術を行いました。入院も、全身麻酔も、手術もまったく初めての体験ばかりで貴重な体験をさせてもらいました。

麻酔から目が覚めたのが7月1日の21時頃でしたが、それから36時間くらいはベッドの上でほとんど何にも出来なかった。水を飲むのも大変、管が色々出ているので寝返りもできず、といった状況でした。術後翌日から食事はでましたが、「ご飯を食べる」という行為が、これほど体力を使うものだとは思いもよりませんでした。

それから徐々に回復し、1週間で退院、月末にはこうして元気に花火を眺めていました。

生きて、元気に花火を眺める。
たった、それだけのことだけれど、とても有難い貴重なものなんだと、花火を観ながら実感しました。病気して、不便を味わってみないとなかなか気が付かないものです。


夏の花火は美しい。
いつまでも、観ていたい。。けれども、さらっと終わってしまう。
そうした「一瞬の儚い輝き」を、いつまでも心に刻んでいたい。



2013年6月29日土曜日

第100回!ツール・ド・フランスが開幕したよ!!

第100回、オールフランス!
ツール・ド・フランスが開幕です。

100回目で初のコルシカ島からのスタートです。


今年は、記念大会のためか実況解説が現地に乗り込んでいて、Jsports もかなり本気だしている様子が伺えます。
レースの残り155kmくらいで、解説の栗村さんが突然自分の現役時代を独白していて、ちょっと印象に残りました。欧州を訪れたのは、現役選手だった2001か2002年以来のことで、ヨーロッパの空気を吸うだけで当時の記憶が蘇って来たそうです。

『自分はヨーロッパのジュニアの選手と一緒に、ローカルのカテゴリーからプロを目指してプロにはなったものの、ツールに出場する選手は雲の上の憧れの存在で、ツールに出場する遙か手前で挫折してしまった。
そんな中に、日本人の新城選手が何度もツール出場していて、ステージ勝利も狙える位置に居ることが、現地で見ることで改めて凄いことだと感じて、気軽に話しかけることもおこがましいし、またその能力に対して嫉妬している自分もいる・・・』

そんな感じのコメントだったけど、ここまで素直に現役の頃を語るのもちょっと珍しいので、Blogに書き残しておきます。

今年はちょっと早い6月開幕だけれど、暑い夏が始まりました!



【レース後追記】*****

グリーンエッジのバスがゴールゲートに引っかかってゴールを塞いだ!
ゴール前から実況していた栗村さんは「テロが起きたのかと思った」というくらいすごい音がしたそうです。初日のステージを勝てば、無条件でマイヨ・ジョーヌです、スプリンターを抱えるチームはやる気満々でスピードも上がる上がる。

バス事件が発生したのが、集団が残り15kmの地点。つまり、50~60km/hで集団が進んでいるため15分程度で、ゴールに到着、それまでに何とかしなけりゃならない!

残り10km切っても、バスは動かない!その直後ゴールを3km手前に変更するアナウンス、写真判定の準備できんのか??

3km手前のゴールを目指して、スプリントが始まったが、そこで集団の前方で大落車が発生!集団が分断しサガンやコンタドールやカカヴェンディッシュなど有力選手が巻き込まれる!
そしたら、バスが動いた!バスが動いたからゴールを元に戻す、なんじゃそりゃ~!!


こんな大混乱のツールは初めて見たよ。
バス事件は予期できないとしても、落車が多いのはねえ、マイヨ・ジョーヌを着たいからヒートアップしちゃうんでしょうか。

なんとか、ゴールはちゃんとできて良かったと思いましたが、やっぱ初日はプロローグにした方が良いんじゃないかなあ、と思ったりする今年のグランデパールでした。


2013年6月17日月曜日

美味しい黒ラベルは3度で注ごう

ビールが美味しい季節が来ましたね!
サッポロビール千葉工場に、見学に行って来ました。



見学ツアーは有料(500円)ですが、出来立て生ビールが2杯も頂ける、かなりお得なツアーとなっています。また、併設したレストランではジンギスカンで美味しいお肉も好きなだけ食べられます。

僕はビールは生ビールが大好きで、発泡酒とかは全然ダメで飲めず、野球観戦に行ったら大抵はサッポロ黒ラベルの樽持った売り子さんから買う程度の黒ラベル好きです。

今日の見学で黒ラベルが僕と生年月が一緒とか知り、不思議な縁を感じたりもしましたが、一番おもしろかったのは、美味しい缶ビールの注ぎ方。

ポイントは、3度で注ぐ!
深いグラスを選び先ずは冷やしておきましょう。

 1.すんごい高い位置から注ぐ。当然泡ばっかり。でもそれがいいんです!
   泡が落ち着くまで暫し待つ。

 2.コップに近いところから、静かに注ぐ。やさしく、泡が消えないように。
  グラス一杯注いだら、また暫し待つ。

 3.最後にまたゆっくり注ぐ。泡が3割くらいになるくらい。泡がグラスから
  1cm以上はみ出しても、こぼれない! 

Youtube に動画を見つけましたので併せてどうぞ!


そんなこんなで、いい感じに酔っ払い、帰り際には★マーク入りグラスをお土産に頂きました。最高。そんなこんなで、家でも美味しいビールが飲めそうです。


2013年5月26日日曜日

2013年 第80回東京優駿(日本ダービー)回顧



とても良いレースだった。
1枠1番キズナの後方からの強襲、武豊5度目のダービー勝利。

ここ数年成績が出ていなかった武豊の復活。競馬場がひとつになって感動を共有した。「僕は、、、帰って来ました!」という武豊の優勝インタビューが象徴している。

近年、僕はスペシャルウィーク産駒のダービー勝利が見たくて、東京競馬場に出かける。府中まで出かけたのは2009年以来だから4年ぶり。もっとも今年は産駒は出場しない。が、代表産駒シーザリオの仔が有力馬の一角として覇を競う。

  2005年 インティライミ    2着(5馬身差)
  2009年 リーチザクラウン 2着(4馬身差)
  2013年 エピファネイア   2着(1/2馬身差)

オリンピックのように、4年毎に惜しいレースを見せてくれる。
次回は、2017年かな(笑) シーザリオの仔か、ブエナビスタの仔馬か、もちろん直系のスペシャルウィーク産駒が一番嬉しいが。


*****
今日のレースに戻る。

向こう正面ではエピファネイアが掛かっているようにも見えたが、内側に入れ他馬を壁にして上手く抑えていた。直線では進路が開いて抜け出してきた。
ゴール前100mあたりで観戦していたが、目の前を通過したときは、まさにエピファネイアが先頭に躍り出て「勝てる!!!」と思った瞬間だった。福永も勝ったと考えただろう。
次の瞬間、武豊騎乗のキズナが別物の脚色で差してきた。

武豊も昔ダービーに勝てないと言われた。ダンスインザダークで勝ったと思った瞬間、外からフサイチコンコルドに差されて敗けた、そんな若い頃の苦い経験を乗り越えてスペシャルウィークで初制覇した。
福永はしばらくはぐっすり寝られないだろな。

去年のワールドエースに比べたら、福永は自分から勝負に挑んでいるように見えた。
しかし、まだ何かが足りなかった。今年も勝てなかった。
何が足りないのかは、僕にはわからん。


日本ダービーを同じ騎手での親子制覇は今回の ディープインパクト - キズナ - 武豊 が史上初だそう。その初制覇はスペシャルウィークで見たかったなあ、というのが一番の感想だ。



2013年5月1日水曜日

キャベツ畑で浅間山の2万4300年前の崩壊跡を眺める

火山センセの企画で、草津温泉&浅間山に遊び(勉強会)に行ってきました。

日曜の朝から見学したのはこの写真、開けたキャベツ畑に綺麗にパノラマ風景を描く、雪化粧が綺麗な春の浅間山です。



この写真、左側が今の浅間山、真ん中が凹んでいて右側が黒斑山(くろふやま)という山です。ここはもともと一つの山だったのが、2万4300年前に突然『山体崩壊』が始まり、文字通り山が崩れ土砂が吾妻川や利根川を襲い、前橋は10mの厚さで埋めつくされました。

で、その後、噴火口が若干移動して今の浅間山が出来あがった、とのことです。

去年の夏に、浅間山に登ったとき撮影した上からの風景と比較。(横から見た感じ)
向こうの山(黒斑山)とこっちの山(浅間山)の間が、平原(賽の河原)となっているのが分かります。ここが崩壊した火山の跡です。

今の浅間は2,568mです。
もし仮に、この崩壊がなかったら浅間山は3,000m峰に育っていたのか? 気になったので質問してみました。火山センセイの回答はこちら。
『火山は通常1万年で1,500m高くなります。それで終わり。で、大体最後に崩れます(火山を姉歯物件に例える)。だから、2,000mとか3,000mとか高くはなれない。じゃなんで富士山が3,000m超えているのかと言うと、五合目までの土台の上に、火山を形成しているからです(もう少し特殊な事情もあるそう)。ここ浅間山も、1,000mの高原の上に1,500mの火山を形成しています。』
わかり易いです。

浅間山から草津白根山まで雄大なパノラマを望めるキャベツ畑は、いくら眺めても飽きない素晴らしい眺望でした。関東でこれだけの風景が観られるのは貴重です。

次は涼しい夏に訪れて、サイクリングしたいな。


2013年4月22日月曜日

電王戦感想:将棋の大盤解説は自転車レースの中継に似ている


週末土曜に、将棋:電王戦 第5局が行われました。
三浦八段(先手) V.S. GPS将棋(後手)

ニコニコ生放送では朝9時半頃から始まり、お昼休みを挟んで19時過ぎの対局後インタビュー〜記者会見まで丸々一日放送していました。

今回はプロ棋士 V.S. コンピュータ の大将戦で、そこまでに至る人間ドラマあり、大注目の対局でしたが、正直午後から(あるいは夕方から)見始めればいいかなーと考えていたのだけれど、9時半にちょっと観たらPVが格闘技のような盛り上げ方をしていて、離れられなくなりました。

将棋の対局は長丁場で動きも少ないので、視聴者を飽きさせないようにするのは結構大変。
大盤解説は屋敷伸之九段、矢内理絵子女流四段を中心に様々なゲストを交えて楽しい会話が続いてましたが、これは何かに似ているなーと思ったら、そうだサイクルロードレースだと思い至りました。

共通点をピックアップしてみよう。

【共通点】
・長時間の放送で、大抵は解説者が雑談してる
・基本的に展開に動きが少ない
・ひとたび動き出したらかなり激しい

などなど。

違った点は、サイクルロードレースは放送中は選手を映し続けているが、将棋は(動きも殆ど無い)対局室ではなく、殆どをニコファーレの会場を映していることでしょうか。
プロの将棋対局は一般人にはわかりにくいところが多く、解説が入ることは大変有難い。
おかげさまで、長時間飽きることなく楽しめました。

ただちょっと残念だったのは、大物ゲストとの対談が始まると、そっちがメインになってしまい盤面が大きく動いてもなかなか解説に戻れなかったことかな。初心者向きとはいえ、メインは将棋の対局なので、そのへんはニコニコ対局の今後の課題でしょうか。


***
対局の結果は、報道されている通り三浦八段の完敗でした。


プロ棋士の方々がどういう気持ちでこの大一番の対局に臨まれたのかはわかりませんけど、将棋ファンはおおむね「A級の三浦八段なら負けないだろう、2勝2敗1引き分けで一件落着」てな感じで楽観的に考えていたようで、ショックが大きい模様です。
屋敷九段はワリと冷静に「見た目ほど差がある対局ではなく僅差であり、また一度の敗北が全ての結果につながるわけでもない」的な感想を投了後の感想で述べていた。

そして、コンピュータ側の代表も面白い感想を述べていた。
こんな感じ。





僕の感想としては・・・

いつかは辿る道であり、それが今だった、ということかと。
電王戦をきっかけに、久しぶりに将棋指したくなって、iPad にアプリ入れました。
「矢倉」を組む定跡を勉強中です。(笑)


来年、第3回があるなら、どんな対局が組まれるか楽しみです。


2013年4月14日日曜日

とりあえず、読み終わった。多崎つくるの巡礼の年

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』


読み終わりました。

金曜の夜に購入。
寝る前に読み始め、土曜の夕方~夜に再開、そして日曜の朝に読み終わりました。
週末にサクッと読み終わるのはいつもの通り。

今回は月が2つあるわけでもなく、カーネル・サンダーズが啓示を与えるでもない、ワリと現実路線の作品でした。
発売前はタイトルがいきなり謎でしたが、読み始めて30秒くらいでだいぶ解決します。
『多崎つくる』が主人公の名前でした。
初期三部作に戻ったような「喪失と孤独」がメインテーマであり、それでも昔の小説とは全然違う文章を展開する、さすがのハルキワールド。

もう50万部くらい本屋に並んでいて、結構売り切れ続出みたいな情報が流れてきます。
ウチの近所の本屋も売り切れていました。Amazonも然り。

発売前にはタイトル以外の情報は殆ど出て来なかったので、数十万人のほとんどは「作者名」と「タイトル」だけで購入したのだと思われます。定価は1,700円+消費税。

『1Q84:Book3』 ならばBook2が、続きが気になるクリフハンガーな展開で終了したため、発売と同時に売れるというのも良く理解出来ますが、タイトルと作家の名前だけでこれだけ信頼されるのも凄いね。ちょうど宮崎駿監督が、「もののけ姫」や「千と千尋」でとりあえず作品作れば客は観に行く状態だった頃と、同じ感じでしょうか。

正直、万人受けするようなタイプの作品でもない気もする。
ハルキ中毒にまだなっていない人の感想をぜひ聞いてみたいものだ。
彼らは次作もまた発売と同時に買いに走るのだろうか?
(僕はそこまでブームは続かないような気がする)


***

物語の終盤、こんな内容の話がちらっとでる。

『90年代、新宿駅のラッシュアワーで階段を下る人々が、下を向いてみんな暗い表情をしている写真が米国の新聞に取り上げられた。それは裕福であっても不幸そうな日本人を描いた写真として有名になった。でも、階段を下る時って誰だって下を向くよね(じゃないとあぶない)。

それってフェアじゃないよね、というような内容だが、これは前に読んだことがある。
『やがて哀しき外国語』だったと思うが、彼自身のエッセイだ。
自分自身のエッセイの焼き直しを物語の終盤に差し込むのも珍しく、ちょっと印象に残っている。