2012年2月12日日曜日

モンタナ伝説に並び損ねたブレイディ:スーパーボウル46

米国最大の祭典、スーパーボウル(SB)が今週行われました。
ニューイングランド・ペイトリオッツ V.S. ニューヨーク・ジャイアンツ という

・史上最多に並ぶ4度目のSB制覇なるか、トム・ブレイディ!
・兄を超える2度目の制覇なるか、イーライ・マニング!

といった、スターQB対決がとても注目された前評判でした。また、ブレイディにとって唯一のSB敗戦である四年前の対戦相手がジャイアンツ、という事も盛り上げる要素になり、現地では「ザ・リマッチ(再試合)」と呼ばれていたそうです。

試合はNEが2点リードしていた4Qラスト一分。
NYG・RBブラッドショーがタッチダウン・ランを決め、更に残り50数秒を守り切りジャイアンツが劇的に勝利しました。

逆転のタッチダウン成功シーン

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僕はこの試合放送を、先ずGAORAで観ました。
GAORAは解説陣が村田さんをはじめ実に玄人ぞろいで、一般視聴者が中々気が付きにくい点をバシバシ指摘してくれるため、ルールが難しいNFLを理解するのにとても勉強になります。

勝利を決めた最後のシリーズで、マニングは前回のSBでも魅せたスーパキャッチを生む ”記憶に残る” パスを決めています。
残り2分の時点でレッドゾーンに侵入、FGによる逆転は確実な状況でした。
このタイミングで、GAORA村田さんの解説は、NEが自分たちの攻撃の時間を残すために「あえて前を開けて」タッチダウンを取らせることもあるではないか、との指摘をしていました。

1点差と4点差では全く違うし、TDは防ぎに行くだろうなーと僕なんかは思っていたのですが最後のTDプレイでは、1stダウンを獲得した上でゴール手前1ヤードで止まり、ギリギリまで時間を進めた上で、FGでサヨナラ勝ち!というシナリオも可能でした。
タイムアウトが残っていないNEは防ぎようが無いのですね。
実際には、ブラッドショーが自身の勢いをとめられずに、TD取ってしまったのですがw。

それで50数秒が残ったブレイディ。
流石、超一流QBですね。残り時間がない中ゲインしていき、残り5秒のラストプレイ。
ゴールエリアにロングパスを投げ込み、レシーバーの手に当たるところに投込みましたが、パス・インコンプリートで試合終了となりました。

最後のパスは、決まっていてもおかしくはなかったし、決まっていたら”モンタナマジック”に並ぶ伝説になっていたでしょう、ブレイディ惜しかった。

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この一連のプレイ、もしブラッドショーがTD取らずにゴール手前で止まっていたら、NEにとってはノーチャンスであり、キッカーのミスを願うしか術はありませんでした。
その辺りの時間の計算を、GAORA村田さんはかなり早い時間で気が付いていたのが流石の解説で驚きました。(その後見たG+の解説は、全く言及していませんでした)



ブレイディは V.S. イーライ のスーパーボウルで、2戦2敗・唯一の負けとのことで、伝説になり損ねたと共に、トラウマに残りそうですね。
対するイーライはスーパーボウル自体、2戦2勝と負け知らず。大舞台の逆転勝利という、土壇場に強い男本領発揮ですね。記録より記憶に残る男、まさに。




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